シャンテル150周年とランジェリーの歴史

パリの国際ランジェリー見本市の様子を先の投稿でお届けして参りましたが、シャンテルの150周年の冊子から、ヨーロッパのランジェリーの歴史をご紹介致します。

シャンテル設立の1870年代から、ファッションと共にランジェリーがどの様な変貌を遂げてきたかが、お写真を見ると良くわかります。

例えば、シャンテル創業の1870年代は、女性の社会参加は極めて限定的で、それがコルセットやバッスルで身体を強く拘束する装いというファッションにも反映されていました。

当時は、服は“従順さ・階級”の象徴でした。

それが2000年代には、女性の社会進出が進み、働き方・ジェンダー観・思想まで含め、ファッションが自己の価値観を示す手段になりました。

また2020年からは、SDGsの流れを汲んで、ファッションにもサステナブルや快適性が重視される様になりました。

ファッション史まとめ(ご参考まで)

1870〜80年代:身体を管理するための「拘束」
1890〜1900年代:行動範囲を広げるための「実験」
1910年代:動くための「機能」
1920年代:自由を可視化する「解放」
1930年代:秩序を保つための「洗練」
1940年代:耐えるための「実用」
1950年代:理想像を演出する「造形」
1960年代:常識を壊す「挑発」
1970〜80年代:強さを装う「武装」
1990〜2000年代:個性を選び取る「調整」
2010〜2020年代:価値観をまとう「表明」

これからどのようなファッションやランジェリーが生まれていくのか。
その答えは、常に時代背景の中にあり、そこに目を向けることでより深く読み解くことができます。

最後に、2026年秋冬のChantelle Xのビジュアルより。

1870年代のコルセットと、快適なノンパデッド、直線とレースのデザインがシャンテル150年の歴史を踏まえつつ、個性的で自由な表現に生まれ変わった象徴のランジェリーに感じます。

長い歴史を築き、今なお変化を遂げるシャンテル。

今秋の新しいラインナップをお楽しみに。